【神経の基礎】 反射について
今回も実習で聞かれる反射についてです。
僕自身実習先で何度も聞かれた経験があります。
特に「伸張反射の説明をしてくれ」はバイザーの先生方のトレンドのような気がします。
さらっと説明してドヤ顔決めましょう!
反射とは
反射とは、
刺激を受けて意識されることなく反応を効果器に引き起こすこと
例えばアツアツのやかんに指で触れて指を離そうと思う前に離す現象です。
単シナプス反射
受容器から効果器までの神経経路のことを反射弓といいます。
伸張反射を図で示すとこんな感じになってます↓
※左が筋 右が脊髄です。
筋紡錘(錘内筋)で感知
↓
Ⅰa線維を通って脊髄後根へ
↓
α運動ニューロンにシナプス
↓
筋(錘外筋)の収縮
シナプスが一回しか行われていませんので
この反射は単シナプス反射に分類されます。
腱反射などの伸張反射は単シナプス反射です。
この時にⅠa線維が枝分かれして抑制性介在ニューロンを介して拮抗筋のα運動ニューロンを抑制させています。
この仕組みを相反性抑制といいます。
2シナプス反射
ゴルジ腱器官反射が代表的な2シナプス反射です。
筋腱移行部に存在するゴルジ腱器官がⅠb線維を通して肉離れしないように
収縮しまくっている筋を抑制性介在ニューロンにシナプスしてα運動ニューロンを抑制させます。
ゴルジ腱器官が感知
↓
Ⅰb線維を通って抑制性介在ニューロンにシナプス
↓
抑制性介在ニューロンがα運動ニューロンにシナプス
↓
収縮しまくっている筋を弛緩させる。
この時にⅠb線維は拮抗筋に対して興奮性介在ニューロンにシナプスして
拮抗筋を収縮させています。
この仕組み自原性抑制といいます。
2シナプス反射=ゴルジ腱器官反射=自原性抑制
って感じに覚えておきましょう。
多シナプス反射
足の裏の皮膚などに有害な痛覚刺激を与えると同側の足・膝・股の屈筋が反射的に収縮します。
これを屈曲反射といいます。
脊髄内でいくつかの介在ニューロンをシナプスさせ、屈曲肢位をとらせます。
2つ以上のシナプスを介して起こる反射なので多シナプス反射になります。
この時屈曲反射を起こす刺激が強いと刺激側の脚の屈曲と共に
反対側の脚では伸筋群がすべて収縮して脚を伸ばす反射運動がおこります。
これを交叉伸展反射といいます。
伸展した脚で体重を支え、逃避を確実にするために起こるみたいです。
屈曲反射=逃避反射=防御反射=侵害反射
のようにいろんな呼び方があります。
腹壁反射も多シナプスに含まれるので覚えておきましょう。
今回は以上です。
理解するのに時間がかかるところですが
だいたいで覚えておいてバイザーの先生に説明するだけでも
「できるやつ」と思ってもらえるかもしれません!
勉強を続けていれば勝手に説明できるようになると
実習先で教わったので皆さんも勉強は継続していきましょう!
今回参考にした書籍はこちら