まだ間に合う!国試間近なあなたへ!
国家試験当日間近なのに全然勉強できていない!
という方がとりあえずやっておけと言われる項目が筋。
それだけ筋にまつわる問題数が多いというわけです。
もちろん覚えることは嫌という程ありますが、
全ての筋を覚えなければ国家試験は通らないとは誰も言ってません。
国試でよく問われるところは限られているので
覚えられないことはないです!
今回は筋の基礎の基礎をまとめていきたいと思います。
この記事で覚えるポイント
- 骨格筋の構造
- 興奮収縮連関
- 緊張力
- 筋線維の種類と特徴
- 二関節筋
骨格筋の構造
- I帯=明帯
- A帯=暗帯
- Z帯~Z帯=筋節
- 収縮時、長さが一定なのは A帯とZ帯
- 変化するのは I帯
- I帯の中央にZ帯が存在
構造の問題でこれだけ覚えておけば大丈夫です!
興奮収縮連関
興奮収縮連関(こうふんしゅうしゅくれんかん、英:excitation-contraction coupling;ECC)とは生理的に発生する筋収縮において認められる細胞膜の電気変異から収縮に至るまでの一連の過程。興奮収縮連関は骨格筋、心筋、平滑筋のいずれにおいても細胞内Ca2+濃度に依存する。骨格筋や心筋では活動電位が細胞膜より横行小管を介して筋小胞体へ至り、筋小胞体からCa2+の放出を引き起こす。これにより細胞内Ca2+濃度が増加し、トロポニンとCa2+が結合し、トロポニンにアロステリックな変化が生じる。この変化によりトロポミオシンが動き、ミオシンの作用部位が露出する。これによりミオシンとアクチンが反応して筋収縮が引き起こされる。Ca2+が正常値まで低下するとトロポニンとCa2+の結合が解除され、連鎖的に筋収縮は終了する。
少しわかりにくいので簡単に補足してまとめると、
刺激
→Na+チャネルが開いて脱分極
→活動電位を横行小管で運搬
→筋小胞体からCa2+の放出
→トロポニンとCa2+結合→トロポミオシン動く→ミオシン作用部位露出
→アクチン、ミオシン反応
このようになります!
これだけ覚えておけば安心です!
筋張力
- 活動張力+静止張力=全張力
- 活動張力は筋断面積に比例
- 静止張力は筋長が長いほど増大
- 求心性運動では収縮速度が速いほど筋張力は小さい
- 求心性運動よりも遠心性運動の方が筋張力が大きい
筋張力の問題はこの5つを覚えましょう!
筋線維の種類と特徴
筋線維には白筋と赤筋の2種類があります。
もう少し細かく分類してtypeⅠ、typeⅡa、typeⅡb
に分けられます。
typeⅠ:赤筋 typeⅡ:白筋
国試では、白筋・赤筋ではなくtypeで問われますので注意しましょう!
typeⅠ | typeⅡa | typeⅡb | |
---|---|---|---|
収縮速度 | 遅 | 速 | 速 |
張力 | 小 | 中間 | 大 |
疲れやすさ | 遅 | 中間 | 速 |
グリコーゲン | 少 | 中間 | 多 |
ミオグロビン | 多 | 多 | 少 |
ミトコンドリア | 多 | 多 | 少 |
毛細血管 | 密 | 密 | 粗 |
筋線維径 | 小 | 中 | 大 |
typeⅠでは持久力に優れ、マラソン選手に割合が多いと言われており、
姿勢筋やヒラメ筋などの抗重力筋に多いとされています。
typeⅡでは瞬発力に優れ、短距離選手に割合が多いと言われております。
代表例は前脛骨筋。
二関節筋
- 上腕二頭筋
- 上腕三頭筋長頭
- 橈骨手根屈筋
- 尺骨手根屈筋
- 薄筋
- 縫工筋
- 大腿直筋
- 大腿筋膜張筋
- 大腿二頭筋長頭
- 半膜様筋
- 半腱様筋
- 腓腹筋
- 足底筋
上腕三頭筋の内・外側頭や大腿二頭筋短頭などは単関節筋なので注意しましょう!
まだまだ筋に関して覚えることはあります。
今回はここまでにしておきます。
頑張りましょう!!!